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LILIUM

趣味の記録保管庫

枕草子(中)

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清少納言枕草子の感想です

新編日本古典文学全集 (18) 枕草子

新編日本古典文学全集 (18) 枕草子

 

 ※核心には触れませんが多少のネタバレを含みます

 

はい、こちらの続きです

例のごとく自分用メモなのでお勉強の参考にはお勧めしません

 

 

枕草子第一〇〇段/淑景舎、春宮にまゐりたまふほどの事など】
中宮と淑景舎の対面を描きながら道隆一家の栄華を思わせる。この2ヵ月後4月10日に道隆は薨じ、中関白家最後の光輝となる。楽しいかんじが逆に悲しいです。
 道隆「酒持ってみなを酔わせよ」発言に笑う。酒乱家系め。
 
枕草子第一〇二段/二月のつごもりごろに、風いたう吹きて】
公任「すこし春ある心地こそすれ」ってなったら上の句をつけねばならないわけで。歌壇の第一人者のくせにその場に応じた上の句をつけさせようと試みる性格の悪さ。少納言は「空寒み花にまがへて散る雪に」って答えてました。
 
枕草子第一〇五段/見苦しきもの】
「昼寝は身分の立派な人なら風情もあろうが、不細工は顔がてらてら光って最悪顔も歪んでるわ」

ハイパーメンクイ少納言さんによる顔面格差社会
 
枕草子第一〇七段/関は】
逢坂の関ですよねやっぱ。歌枕で真っ先に思い浮かぶ。恋歌でも掛詞の要素として存在感は抜群です。
 
枕草子第一一二段/絵にかきおとりするもの】
「三次元の男を絵にした時の劣化はやばい」

現代ではむしろ逆の価値観になっていようとは知る由もない少納言さんであった
 
枕草子第一一四段/冬は】
冬は、いみじう寒き。夏は、世に知らず暑き。

当たり前のことを言ってるだけなんだけど、個人的に言い回しが気に入った章段です。
 
枕草子第一二〇段/はづかしきもの】
男の女への態度。まぁ男尊女卑の時代ですし?別の女、別の女へとうつりゆくのが男なんですよ。こればっかりは女は我慢なのかしら。

枕草子第一二一段/むとくなるもの】
女がやきもちを焼いて、夫は自分を捜してくれると隠れるのに、夫は平然といつも通りで、女は別の所に居続けられないから自分の方からノコノコ出て来ているの。
 
枕草子第一二四段/関白殿、黒戸より出でさせたまふとて】
道隆と伊周のやり取り、道長を跪かせる道隆にウットリって章段かと思ったら定子の「例の思ひ人」発言で全部持ってかれた。少納言には道長の才能が見えていたのか。
 
枕草子第一二七段/二月、官の司に】
行成「みなまのなりゆきは自分で参上しないんです。餅餤をどうぞ」
少納言「みなまのなりゆきは酷く失礼ね」
行成「私がみなまのなりゆきです!冗談なのですから!おれに歌を詠みかけるなんて心がないですよ!」
少納言「則光みたい」

偽名を使って他の者に差し入れを持たせたら、少納言から紅梅に結んだ薄赤の紙(ラブレター)が届いた。と思ったら手紙には冗談が書いてあったのでした。期待した?行成期待しちゃった??(にやつきながら)

枕草子第一二九段/故殿の御ために、月ごとの十日】
斉信「どうして本気で親しくしてくれないのです。私はもう軽々と会いに来れないのですよ?」
少納言「あなたと夫婦になれば主上の御前であなたをお褒め申し上げることができません。心の愛情関係でとどまってくださいませ」

一二九段、超萌えた。やべぇ胸きゅん。あれ、斉信ってどこまで本気だったの?遊びじゃなかったの?斉信は蔵人頭から参議に昇進するから以前のように殿上に顔を出せないのよ。少納言も斉信と同じ気持ちとか言ってるし!

枕草子第一三〇段/頭弁の、識にまゐりたまひて】
少納言「夜をこめて鳥のそら音ははかるとも世に逢坂の関はゆるさじ」
行成「逢坂は人越えやすき関なれば鳥なかぬにもあけて待つとか」

少納言「安心して、あなたの見苦しいお手紙は誰にも見せないわ」
行成「さすがです」
 
枕草子第一三七段/殿などのおはしまさで後、世の中に事出で来】
道隆没後の定子の不遇…。道長側の人間だと女房に言われる少納言…。辛い。どうでもいいが「いとくちをしく、をこなり」でフフッときた。をこなの?
 
枕草子第一四〇段/碁をやむごとなき人の打つとて】
なんか業平と康秀を思い出した。身分こそ違うのに一緒に楽しんじゃうかんじ。

枕草子第一四五段/うつくしきもの】
「雀の鳴きまねをして呼ぶと、こちらに来るの」

それをやるお前がいとうつくしだよ!!!!少納言いとうつくし!!!!
 
枕草子第一五一段/苦しげなるもの】
「むやみに物を疑う男にひどく愛されている女」

なにそれ怖い。どの時代にもいるんですね。男女の機微はわからん。
 
枕草子第一五二段/うらやましげなるもの】
やっぱ字の上手い人は特別ってか、重宝される時代なのねぇ…行成…。和様の書に行きたい。
 
枕草子第一五五段/故殿の御服のころ】
覚えていないだろう以前あったやり取りを言ってみると、予期せず斉信は覚えていた。男は自分の詠んだ歌などいい加減に記憶しているものと思ってた少納言さんきゅーん。って!!なにそれ!!なにそれ!!
そのやり取りが、四月だったかな、斉信が「露は別れの涙なるべし」(和漢朗詠集・七夕・菅原道真)って詠んで、少納言が「気の早い七夕ですね」って言うのなんだけど、暁の別れに引用したら季節外れってのがね、斉信かわいい。

枕草子第一六〇段/近うて遠きもの】
一二月の三十日と、正月の一日との間 ←おもしろい

 

枕草子第一六一段/遠くて近きもの】
人の仲。なんだか切なくなった。泣きそう。
 
枕草子第一六三段/野は】
嵯峨野さらなり!小倉山~京都行ったら是非見たい。
 
枕草子第一七五段/村上の先帝の御時に】
村上天皇「火鉢の煙は何だ。見てきなさい。」
兵衛の蔵人「わたつ海の沖に漕(焦)がるるもの見ればあまの釣りして帰る(蛙)なりけり」

いや怖いよ。をかしけれじゃないよ。
 
枕草子第一七七段/宮にはじめてまゐりたるころ】
慣れない場に恥ずかしさ全開のため無口な少納言。ここぞとばかりにちょっかいを出す伊周。伊周、大納言だったんだなぁ。大納言は公任先輩のイメージだわ。少納言はこんな初々しいのに慣れって怖い。
 一七七段で一番テンション上がるのは、定子「私を愛している?」 少納言「愛してないわけがございません!」ってやり取りですよね。キマシタワー。
 
枕草子第一七九段/位こそなほめでたきものはあれ】
身分って大事ですよね。てか僧正って仏がこの世に出現したと思われるほど凄かったのか。僧正遍昭とかモテたんだろうなぁ。
 
枕草子第一八一段/病は】
美人で若い人が歯を病んで泣き濡らし、痛むところを押さえて座っている風情はとてもおもしろい。

ドS!

胸を病んだ女性が長い髪をひき結んで物を吐くといって起き上がっている様子も可憐に見える。

ドS!!
 
枕草子第一八三段/いみじう暑き昼中に】
ごっさ暑くて申し訳程度の扇とか氷水で涼んでたら真っ赤な薄様を真っ赤に咲いた唐撫子で結んである情熱的なラブレターきたから暑さとか忘れた。(超訳
 
枕草子第一八六段/ふと心おとりとかするものは】
少納言「男も女もことばの文字いやしう使いたるこそよろづの事よりまさりてわろけれ。」

大変お耳に痛うござりまする…。
 
枕草子第一八九段/野分のまたの日こそ】
前段、嵐は~のつづき?台風の猛々しさと繊細さをとらえ、こういった時に「むべ山風(古今・秋下・文屋康秀)」と言うと趣味の良い人に見えるそうな。
 
枕草子第一九〇段/心にくきもの】
若い女房「斉信さま!斉信さまぁぁあああわぁああああああああああああん!!!あぁああああ…あっあっー!あぁああ斉信さま斉信さまぁううぁわぁああああ!!!クンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん!」
 
枕草子第一九八段/文は】
漢文は白氏文集に史記。王道中の王道ですね。
 
枕草子第一九九段/物語は】
住吉物語!うろ覚えだな…継子いじめのやつだべ?宇津保物語、現存最古の長編。平安文学最高傑作がこれで源氏物語文学史上の奇跡とか書かれてるのあって笑った。

 

 

 

 

枕草子(下)へ続きます