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LILIUM

趣味の記録保管庫

ふたりの距離の概算

Books

米澤穂信著『ふたりの距離の概算の感想です

ふたりの距離の概算 角川文庫 ふたりの距離の概算 角川文庫
(2012/10/17)
米澤 穂信

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※核心には触れませんが多少のネタバレを含みます

 

 みんなは無事2年生になりました!

そこで現れたのは、古典部に入部したいという新入生大日向友子

しかしある日、大日向は泣きながら入部しないことを告げます

どうやら原因は千反田にあるようです

千反田は自分の責任だと経緯を話しません

手掛かりは大日向から摩耶花に告げられた

「千反田先輩は菩薩みたいに見えますよね」

もちろんそのままの意味じゃないだろうということでデータベースふくちゃん

外面が菩薩なら内心は夜叉に決まってる

千反田は夜叉なのか

 

星ヶ谷杯という名のマラソン大会の途中、

多くのことを回想しながら奉太郎は推理します

いやー、好奇心の面を除けば完璧美少女千反田の夜叉疑惑

腹黒い人なんてたくさんいますからね

奉太郎が推理する時に決め手となるといいますか、

千反田が夜叉ではないと決めつけるものが論理性の欠片もない

“千反田だから”というのがいいですね

奉太郎は千反田のことが好きなわけですから、

まぁちょっとフィルターかかってるかもだけど

1年間の経験から千反田は夜叉じゃないと思える奉太郎の想いが

ベッドゴロゴロするわ!

 

回想シーンでもちょくちょくニヤニヤ場面がありましてね

ふくちゃんと摩耶花も

大日向さんは仲良しが好きと言ってたので古典部にもすんなり馴染めたんでしょうね

大日向さんにとっての「友達」っていうのが、今回の主題なのかな?

大日向さんだけでなくて、千反田と奉太郎、ふくちゃんと摩耶花、奉太郎とふくちゃん

それぞれの距離があるわけです

 

まぁマラソン大会中なので物理的距離もありますが、

心の距離ね 友達と言えばまぁ古典部は友達ではあるんだと思います

でも何から何までプライベートでも付き合うような仲ではない

距離感っていうのが人によって違うことがよくわかる話だわ

 

 

奉太郎は基本無関心、本人もちょっと悩んでたね、

他人とはつかず離れず、程よく付き合いながらいるタイプだと思ってたけど

考えれば考えるほど相手を知らない

そんな自分は冷たい人間なのか

 

 

千反田は距離が近い、物理的に

優等生タイプなので初対面の人と仲良くなろうと努めるタイプ

 

 

ふくちゃんはたぶん最初からふくちゃんでいく

冗談交じりの会話で、自分でうまく距離を調整する

 

 

摩耶花は言葉こそキツイけど、最初から突っかかるわけじゃない

仲良くできる人とは仲良くできる子

 

じゃあ大日向さんはどうなのか 大日向さんの人との距離の概算は

 

最後さ、奉太郎は考えるじゃない

今まで省エネ主義で、中学は中学、高校は高校 その世界の中だけで生きてきた

そこが世界の全てだった

本当にそうなのか

奉太郎の姉が世界を旅するように、千反田が大日向を助けたいと思ったように

余計なお世話だから関わらないのではなく、

自分は関わることを面倒と思っているのではないか

本当は手を伸ばそうとする意志があれば、どこまでも世界は広げられるんじゃないか

 

すっげえ思春期

 

青い!青いねホータロー!

自問自答しながら、答えなんてすぐには見つからないけど

そうやって思い始めることが薔薇色への一歩だと思うよお姉さんは